のとのいのしし
去年は対岸の火事感が強かったコロナ。いよいよ能登でも身近なところまでその影が迫っています。早くワクチン接種ができるといいのですが。
コロナ以外にも奥能登に「以前はいなかったのに今はいるもの」にイノシシがいます。能登にイノシシはいなかったのですが、もともといなかったのではなく明治大正あたりで一度絶滅したそうな。それがだんだんと加賀から能登半島を北上してきて、いよいよ奥能登に定住。過疎で人間が減った代わりに動物が増えたのでしょう。
イノシシは農家の天敵。駆除対象なので箱罠で捕獲するのですが、1世紀も前に姿を消しているので、奥能登にはイノシシ肉の食文化が保存されていないようであまり食べないみたいで、そのまま土中に埋められてしまいます。
解体して保存してある方からもらうこともあり、焼いて食べると脂がサラッとしていて食べやすいですね。塩漬け、燻製にしてベーコンなんかを作るのもありです。弱肉強食ではなく生存圏競争の結果の駆除ですが、供養のためにもできれば食べてあげたいものです。