コロナ下でのお祭
コロナは社会活動の多くに制限をもたらしましたが、その一つに地域のお祭があります。能登は夏になると毎週末必ずどこかでお祭が行われているほど、祭好きな地域です。昔は娯楽が少なかったから等の事情もあるのでしょうが、多いところでは春・夏・秋の年に3回お祭があったりもしてなかなか大変です。おそらく往時はお祭の主役が、農業や漁業、主婦や若者といったカテゴリーの異なる層が務めていたのでしょう。しかし、近時では過疎高齢化でお祭の主役が青年層に集中することで、労力が過大になりつつあります。
もともと、そういった事情でお祭の継続性に赤信号が出ていたところにこのコロナ禍です。一度、途切れた緊張の糸が再度戻るのか。なにせ、誰も自分の代で「やめよう」とは言い難く続いてきたものが、外的要因で強制的にやめさせられてしまったという事実は、今後再開に向けて大きな足かせとなるのではないかと思います。まぁまだ足下の現状では再開の議論に入る状況ではないのも事実ですが。
ただ、昭和の人口増加に伴い肥大したこれらの「伝統」はどこかで整理・縮小する必要がでてくるでしょう。それがコロナであれ人口減少であれ。現実に適合するよう見直すにこしたことはありません。