終活ってなに?
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終活ってなに?
「終活」とは、人生の最期をどのように生きたいかを考え準備することを指す言葉です。
近年では、高齢化社会の進展や核家族化によって、自分で自分の最期を考えることが必要になってきたため、注目されるようになりました。
終活というと、自分の墓や葬儀、遺品の処分をどうするか、遺言書の作成など自分自身が亡くなった後のことに目が行きがちです。
しかし終活の真の狙いは、死後のことだけでなく、介護状態になった時や終末期医療の意向を示す、家族が相続しやすいよう財産を整理するなど、不安なく最期を迎えることができるように亡くなるまでの期間を計画的に過ごすことにあります。
終活を考える時はどういう時?
終活とは、人生の終わりに向けて心穏やかに過ごすための個人的な意思決定であり、その動機は様々です。終活を始める人は何を思って始めるのでしょうか。
1.家族に対する思いやりや責任感
家族に対する思いやりや責任感から、終活を始める人もいます。自分の最期を意識することで、遺される家族のその後にも意識が向き、心配事があれこれ浮かんできます。終活で対処することで心配事を解消することができます。
2.自分の人生を振り返る機会として
自分の人生を振り返る機会として、終活を始める人もいます。自分自身がどのような人生を送ってきたかを考えることで、自分の人生の意味や価値を再確認し、自分自身を見つめ直すことができます。
3.未来への不安や不確実性に対する対処
未来への不安や不確実性に対する対処として、終活を始める人もいます。将来に備えて、お金や遺言書、介護や葬儀のことなどを考えておくことで、将来の不安を軽減することができます。
4.死に対する前向きなアプローチ
死に対する前向きなアプローチとして、終活を始める人もいます。死を避けることはできないものの、死後に残すことができるものや、遺された家族のためにできることを考えることで、死に対し前向きな気持ちを持つことができます。
まず何をすればいい?
まず、自分だけでできることから手を付けてみましょう。それから家族や第三者に相談するという順序がいいと思います。
まとめると次のようになるでしょうか。
1.目的を明確にすること:終活を始める前に、何が不安なのか、何を達成したいのか具体的な目的を明確にすることが重要です。
2.現状の把握:遺される家族等に経済的な不安がある場合、相続・遺贈は有効な手です。その前提として、自分が持っている資産や負債、法定相続人の確認、遺言書の有無など、財産の現状と相続がどうなるかを把握することが必要です。
3.家族との話し合い:終活には家族の協力が必要です。家族と話し合い、自分の思いを伝えることで、自分の考えを実現させることができます。また、家族に対する心配事やその対策が独りよがりでないかも確認することができます。
4.プロの助けを借りる:弁護士や税理士、相続アドバイザーなど、プロの助けを借りることで、不安の正体や解消方法の発見し、終活の目的を確実に達成するためのより具体的なアドバイスを受けることができます。
終活は何歳から始めればいい?
いろいろな考えがあると思いますが、60代後半がいいのではないでしょうか。
終活は年齢に関係なく、できるだけ早く健康なうちから始めることが望ましいとされています。
高齢になるにつれて、体調が悪化するだけでなく、判断能力の低下で意思決定が難しくなる可能性があるためです。
日本人の健康寿命は、男性が約72歳、女性が約75歳と言われています。
健康寿命とは、人が自立した日常生活を送ることができる期間のことを指します。
つまり、病気や障害などによって日常生活に支障が出るようになるまでの期間ということになります。
70代では病気一つで一気に気力が萎えてしまったり、療養介護で子供への依存度が高まったりと、今の年齢からは想像が難しい生活になっていることもあります。
また、こうした終活はやろうと思ってから、実際に行動に移すまで多くの場合、時間を要するものです。
今はまだ早いかなと思う60代後半くらいが健康寿命を考えるとベストなタイミングと言えるかもしれません。